シャカリキ

          第1回「くもったシャカリキ」

          会社帰り,同僚たちと飲みに行った.
          その帰り,ひとりで歩いていると,
          酔っ払いが道に倒れているのを見つけた.
          どこかで見たことがある.
          あれは確か..........
          「...!」
          「シャ,シャカリキ!?」

          つづく

          第2回「シャカリキにいきる」

          シャカリキ...
          そうだ,いつかTVで見たことがある.
          あんなにシャカリキだったあいつが
          こんな酔っ払いになっているなんて...
          「おい,おまえシャカリキなのか?」
          話かけてみた
          「!!......おまえにおれの何がわかるんだ!!」
          そう言い残すとあいつは走っていってしまった....

          つづく

          第3回「シャカリキをぶっとばせ!」

          おれは奴のあとを追いかけた.
          奴の肩をつかみ,
          「バッキャロー!!」
          と,思いっきり殴った.
          奴は思いっきり吹っ飛んだ.
          「おまえだけが苦しんでると思うな!!」
          と,叫んだが
          奴は気絶していた......

          つづく

          第4回「輝け!シャカリキ!!」

          おれは奴が気絶しているにもかかわらず
          なお熱い言葉をあびせた.
          「もう一度輝けよ!シャカリキに!!」
          気絶していたはずの奴が
          はっと目を覚ました.....

          つづく

          第5回「目覚めるシャカリキ」

          「シャ,シャカリキ.....」
          奴の目に輝きが戻りはじめた.
          「そうか...忘れていた...
          おれ,もう一度やってみるよ!」
          そう言ったあいつの姿は
          まさにシャカリキそのものだった......

          つづく

          第6回「シャカリキ復活?」

          奴はバッグの中から何かを取り出した。
          それはかつて奴がはいていたローラースケートだった。
          奴はすばやく装着し、鉢巻きを締めた。
          やつはあのころと変わっていなかった。
          シャカリキだったあのころのままであった・・・・・・

          つづく

          第7回「あふれだすシャカリキ」

          奴は軽やかに踊りだした.
          その踊りは5年のブランクを全く感じさせなかった.
          いや,それどころか奴の踊りは輝きを一層増していた.
          しかし,ひとつ気になることがあった.
          それは......

          つづく

          第8回「シャカリキの影」

          奴は右足をかばうように踊っているようにみえた.
          しばらくすると,奴に突然異変が起きた.
          奴は右足をおさえ,うずくまってしまった.
          奴のところに駆け寄り
          「だいじょうぶか!?」
          と,声をかけた.
          奴はうずくまったまま何もいわなかった.
          奴の右足には痛々しいほどの傷痕があった......

          つづく

          第9回「シャカリキの傷痕」

          「そ,その傷は.....」
          奴は,青ざめた顔で,ぽつりぽつりとかたりはじめた.
          話は5年前にさかのぼる.
          奴がまだシャカリキだったころ
          奴には何人かの仲間とチームを組んでいた.
          その中に奴のライバルというべき男がいた.
          そいつは......

          つづく

          第10回「シャカリキの傷痕」

          そいつは”PB”と呼ばれていた.
          その名の由来はまだあかせないが,
          いずれわかるときがくるだろう.
          PBはいつも奴と争っていた.
          争いはたいてい奴の方が勝っていた.
          そのことに腹を立てたあいつは.....

          つづく

          第11回「危険なシャカリキ」

          PBは恐ろしいことを思いついた.
          「ドゥフフフ.....」
          そして,次の日
          その日はコンサートがある日だった.
          奴はPBのたくらみなど知る由もなかった....

          つづく

          第12回「シャカリキの危機」

          奴は,何も知らずにローラースケートを履いた.
          右足に鈍い痛みが走る.
          ローラースケートを脱いでみると,
          その底はなんと>
          健康サンダルのようになっていた.
          「ば,ばかな....
          これではとてもコンサートなどできないぞ!!」
          しかし,会場には奴を待つ数万のファンで
          あふれかえっていた.
          「もう後に退くことはできない.....」

          つづく

          第13回「無謀なシャカリキ」

          「もう後に退くことはできない.....」
          そう言った奴の目は輝きを増した.
          奴は右足を引きずりながらも
          ステージへと向かっていった.
          ステージではPBとの
          恐ろしい戦いが待っている.
          悪夢のコンサートが今始まる.....

          つづく

          第14回「シャカリキの根性」

          ステージに出た奴は
          右足をかばいながらも懸命に踊った.
          しかし,いつものように切れがない.
          他の仲間も観客も気づきはじめた.
          「ドゥフフ...」
          PBが無気味に笑う.
          観客のざわめきが次第に大きくなる.
          「これまでか....」
          奴はそう思った......

          つづく

          第15回「シャカリキに」

          観客の誰もが奴に罵声を浴びせる中
          一人の観客が立ち上がった.
          「がんばれ!」
          その声が奴に届いたのか
          奴の瞳に輝きが戻りはじめた.
          「ひとりでも応援してくれる人がいる限り
          おれは踊り続ける!」
          しかし,その心とは裏腹に
          奴の足には限界が近づいていた....

          つづく

          第16回「シャカリキ地獄」

          奴の右足に限界が来た.
          奴はその場に倒れ込んでしまった.
          最後まで応援していた観客も奴を見放してしまった.
          「ドゥフフフ....」
          PBの高笑いが会場に響く
          その笑いを聞きながら
          奴の意識が遠のいていった....

          つづく

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